「シリホス(R)」には、サビと赤水とスケールを防止する効果があります。
サビ
鉄の腐食によってできるものです。シリホス(R) のポリリン酸ナトリウムや、少量含まれているポリケイ酸ナトリウムが、水中の色々な成分と反応して鉄の表面に薄い保護膜(コロイド膜)をつくりサビを防止します。この膜は熱伝導を損なうことなく鉄の表面を保護します。また、シリホス(R) は既設の建物などですでに給水管にサビが発生しているときには、ゆっくりとサビを取り除く作用もします(解膠作用)。
赤水
鉄の腐食によって発生したサビが給水にまじり、蛇口から出る水が赤くなる現象です。腐食を防止してサビを防げば赤水は出なくなります。もし鉄が溶け出しても、シリホス(R)のポリリン酸ナトリウムが鉄と錯化合物をつくり、鉄が酸化して赤くなるのを防ぎます。その結果赤水を防ぐことになります。
スケール
水中に溶けている重炭酸カルシウムが、溶けにくい炭酸カルシウムとなって給湯給水管や湯沸器のパイプ内部の内側に付着することによってできます。シリホス(R) のポリリン酸ナトリウムが少しずつ溶け出すことによって、スケール化の始まりである炭酸カルシウム性結晶を吸着して、スケールとして固まることを防ぎます。通常は数 mg/l のシリホス(R) で数百 mg/l の炭酸カルシウムのスケール化を防止することができます。このようなシリホス(R) の作用をスレッシュホールド作用といいます。